◇大統領就任(盧武鉉新大統領の就任について)◇
大統領就任 フレッシュな盧武鉉新大統領の就任に私は親近感を抱いている。貧農の三男坊、高卒からの独学で人権派弁護士。転身して国政での改革派、地域感情の解消を目指す信念の人というだけでも胸が熱くなるのは、在日での個人的な境涯から私は感慨深く思うのである。努力こそが人生を切り開く、在日にも希望がある、持つべきであると改めて確認したように思う。 W杯での若人達のパワーが盧大統領を新しい世代のリーダーに選んだことは疑いない。韓国が新しい時代に入り、既存の価値観の変革を望んでいることを意味している。私は韓日両国の懸け橋となる在日の立場から文化開放政策の発展、在外同胞政策の見直し、特に国政参政権と日本に於ける地方参政権を行使できるよう願っている。 朝鮮半島が21世紀には世界に向かって平和を発信する平和地帯に変わっていかなければならないという盧大統領の信念に共感し、「繁栄と跳躍」そして「南北統一」を何よりも願う。実りのある国民参与(参加)政府の出帆に期待を寄せている。 盧武鉉大統領の日本訪問を歓迎する 不透明な世界情勢、北東アジアの情勢もまた、北朝鮮の核開発疑惑のため緊張の度を抱えている。我々は米英のイラク攻撃という現実から「戦争」という事態を北朝鮮に想定せざるを得ない事は不安且つ不幸なことでる。武器を取って戦うのも、軍事費を出すのも、家を焼かれるのも民衆であることは自明の理であり、その愚かさは現実として全世界に認識されている。 北との対話を通して、外交的な努力を原則にし問題を平和的に解決していく。権威や格式を嫌いスピードと勇気で幸福、希望、平和の方向へ指導する盧武鉉大統領を支持するのは北東アジア地域の平和実現の道筋であると思うからである。 めざましい経済成長を成し遂げた中国など複数の国々が、全世界に進出している華僑の寄与により発展している事は注目すべきである。これまで韓国政府の在日同胞政策には碑があって碑文がないような状態であった。在日同胞の人的、物的力量を国の資産として活用し国政諮問や運営に参加できる道を開いてほしいと思う。 在日には有能な人材が経済、科学、法律、芸術など文化の各分野で、韓民族のアイデンティティを発揮して活躍している。キムチやハングルだけが韓民族の文化ではないはずだ。韓民族でありながら日本の市民でもあるという自負に満ちた人材と、その力量は韓日に役立つ優れた「民族」であると私は誇りたい。もっと在日の地位を上げ、韓日に貢献できるような在外同胞政策を期待するのは、韓国の文化政策に在日同胞が寄与貢献出来る価値があるからだ。 我々は在日である根を隠さず、人間的に生き、やりがいのある仕事があり、文化的に生きたいと願っている。故に在日同胞を信頼し、守り、育てて欲しい。それが祖国を認め、信頼し、近く、真に、親しくなることであると私は考える。 盧武鉉大統領の訪日が日本国と在日同胞の絆となる、実りあるものになることを祈念する。 |