◇NPO法人「共に生きる国際交流と福祉の家」での講演H◇

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 これからは、日本人は島国だといって、日本から出ないで国の中だけで、外国を見ないでいる時代じゃもうないですね。中国は文化を生んだけれども、韓国はその文化を通過させちゃったんですね。だから日本には中国の生んだ文化と韓国が通過させた文化が温存されてるんですよね。

仏教美術はもう世界の最たるものでしょ。芸術で言ったら最高の物です。さっきインドネシア人が日本人をずいぶん批判したみたいな話をしましたけれども、日本人の素晴らしい感性は世界が認めている。日本の皆さんはこれから、外国へどんどん出て行くでしょうね。

今までは留まりの文化の中で生きていたわけだから、日本から文化が出て行かなかった。ここ日本で留まった文化をもって今は皆さんが、世界に出て行きますから。また世界で学んだこととか見たこと、見聞ですね、これでは日本はいけないということを気づいています。

特に若い人たちは早いですよ。外に行ってみて初めて気づく、自分を知る。それは我が国も同じことですよね。外へ出てみて初めて自分の国がわかる。自分の文化も、歴史もわかる。中曽根さんが言った事はそこらへんじゃないかと思うんですよ。

歴史がわかるということは、文化をわかるということです。文化こそが、これからも平和を作る上で大きな礎になると思いますよ。日本の教科書が自虐的だとか言うけれども、僕は恥ずかしがることないと思いますよ。

ある新聞社が、昨年中学生に、歴史の教育について、教科書問題について取り上げアンケートを取ったんです。アンケートの比率が約65%ぐらいですかね・・・、歴史をそのまんま教えてくれと。隠さないでくれと。ありのまま教えてくれという要望が、中学生・高校生から起きているんですよ。

だから今の若い人たちは、歴史の真実を学ぶことによって、これから自分たちがどう国際社会で人類に対して、どう貢献していけばいいのかと、模索していますよ。韓国の若い人たちも全くそうです。だからさっき言った柿の木の話とか桜の話というのは、前時代的な観念でやった人たちはみんな駄目ですよ。

そういう視点ではもう時代遅れなのです。だから今はもう韓国人とか日本人とかいう垣根はないんですよ。そういうものを乗り越えて、浅川巧のような人間の価値、人間の人格、人間が問われる時代に入っているんですよ。在日の我々はその事に気付き流れを本当にキャッチしてるんですよ。

非常にシビアに、時代の流れを。日本の良さ、日本の悪さ、韓国の良さ、韓国の悪さ、両国の過去の歴史性というものを学ばないと見えてこない。そういう意味で、皆さんにもお願いしたいのは、日本の過去の歴史、それから韓国の歴史、世界の歴史、こういうことについてしっかり学ぶということで初めて先に光が見えてくるし、私たちが理想とする社会が、世界が見えてくるんじゃないかと思います。

日本人も韓国人も、非常に賢明です。世界のリーダーになれると思いますよ。個々が、1人1人がしっかりと人間重視の姿勢を持って生きる。過去のにあった「朝鮮人、同じ飯食ってどこが違う」という通り、どこも違いません。。みんな同じ人間なのですから。

 世界は、国民的な感情や、民族的なこととか国家的な意識では、立ち遅れですね。それは諸外国に出てみてわかります。グローバルな社会を実現できるように努力したいと思っています。もう延々と喋ったもんでいつまでも続くか・・・明日までも・・・、超過も超過で、皆さん最後までこうして聞いて下さったことを感謝して、私の話を終わらせていただきます。


次回は参加者との会話編です。お楽しみに!!

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