◇在日に参政権を◇

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白眞勲がこの度、参議院比例区に立候補し当選された。快挙を喜び拍手を送りたい。

TVなどで北朝鮮事情や拉致問題など、コメントをしていた馴染みの人である。

2004年7月6日JR赤羽駅頭で彼の演説を聞いた。
流暢な日本語は母の国日本で、韓国語は父の国韓国で身に付けたマスコミ人である。
前朝鮮日報(韓国)日本支社長を務めた45歳の若さはTVの映像で見たよりずっとフレッシュに映った。
彼が唱える新アジア主義は、日韓がもっと仲良く、アジアの安定から世界平和を構築しようと言う日韓を越えたビジョンである。

親孝行の概念を学校教育の場に導入しようというのが、もう一つの彼の主張であった。
韓国でも薄れゆく儒教精神を、日本で活性化しようというのだから、ユニークな発想である。
しかし在日の参政権について、前向きな話が出なかったのは物足りなく聞いた。これから議員として、その実現に向けて在日の代弁者にもなってほしい。また在日の若人も続いて日本の政界に進出し、働いてほしいと思った。

その時1998年に自殺した新井将敬の事を思い出した。彼は在日韓国人として生まれ、16歳の時に帰化をして代議士となった。日本国籍を取得しているとはいえ、在日同胞の指標として期待されていた惜しい人材であった。

 時代は変わり、人の意識も多様に変化していく。出自が韓国であることを誇りにすれこそ、差別に負けず公僕として日本に定着し活躍できる、グローバルな社会になることを私は願っている。